転職支援会社 社長ブログ「知行合一」
知行合一

1962年生まれ。大阪大学文学部卒業。
1985年(株)リクルート入社、2年目よりリクルートUSA出向。
ロサンゼルスに駐在。
外資系企業を経てJAC Japan(現・JAC Recruitment)入社。
2003年に代表取締役に就任し、2006年JASDAQ上場を果たす。
2008年10月より(株)アイ・アム代表取締役社長に就任。
趣味はサッカー、落語・講談、ワイン、読書などなど。
サッカーはシニア・リーグで今も現役ながら、昔の面影はない。
趣味の落語が高じてプロの講談師のアマチュア弟子になり、年に数回高座にも上がっている。
酒量は衰えたというものの、友人とは一晩でワイン4本あける・・・・・・実家が本屋だったことから大の本好き。ただ最近は「つん読」が増えて来たのが気になるところ。
その他にも「趣味の禁煙・ダイエット」で毎年宣言しては挫折を繰り返してい る・・・・

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「ただちに影響はありません・・・・・」

2012年2月3日

福島原発事故の際に何度も何度も繰り返された「ただちに影響はありません」という枝野氏の言葉。

この言葉の使い方をめぐって、様々な解説がなされました。「国民を欺こうとしている」、「問題を先送りにしようとしている」という批判的なものから「パニックを避けるための方便」、「情報不足の中で最大限の安心を与えるメッセージ」という擁護的なものまで論評は多岐に渡った。



タイトルの仰々しさと「東大」を悪者に仕立て上げる手法には少々首をかしげたくなる部分もあるが、論旨は的を得ている点が多い。

YesともNoとも解釈できる文章、ああ言えばこういう式の議論や、論点のすり替え、引用や事例の引き方で論理矛盾・飛躍を隠す手法など、ある種の言葉のレトリックが満載されている。

官僚や政治家の答弁などを思い出しながら読んでいくと、思わず頷いたり苦笑いせずにはいられなくなる。

何かの役に立つ本だとは思わないが、飲みネタにはいいかもしれない。

男性のネイル

2012年2月2日

朝から大忙しで、ようやくブログに辿り着いた。

小ネタにしておこう。

今朝電車で隣り合わせた男性がネイルをしていた。白と緑で星がいくつか書かれていた。ちゃんとスーツを着たビシッとしたビジネスマン風だったのでめちゃくちゃ驚いた。

男がピアスすることが不思議でなくなった時代、いつかネイルも一般化するのだろうか・・・・・・・

恐ろしい。

『出家とその弟子』

2012年2月1日

知人に勧められて『出家とその弟子』(倉田百三)を読んでみた。


久しぶりに心震える感動だった。

宗教関係、戯曲的手法、少々文語的な表現など読みづらさばかりが先入観としてありましたが、いったん読み始めたら一気に読み進んだ。

正義、道徳、恋、性、欲、徳、理性、煩悩・・・・・・あらゆる角度から人間の本質を突いていて、かつ堅苦しくない。自然体でいることを許容してくれる。心の安らぎが得られた。(その意味では宗教的色彩があることは確かだ。)しかし、何かを押し付けているわけではない。安心して読める。

同時に、日本文学の素晴らしさを再認識した。文章・言葉が奥深いし、美しい。親鸞が真冬の山奥で一夜の宿を借りる場面などでは、吹きすさぶ風、凍えそうな寒さが目に浮かぶほどの描写だった。日本語の表現の奥深さはやはり他言語にはないものだろうと思う。

仕事をはじめとした日常に関わる本ばかりでなく、「文学」に触れる時間を増やしたいと痛感する。日本語を大切にする時間が必要だ。きっと心が豊かになる。

騙されたと思って読んで欲しい一冊です。

第37回礎道場  ~~『宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み』~~

2012年1月31日

僕は法隆寺に行ったことがあるのかないような気がする。もしかしたら大学生の時に一度くらい行ったことがあるかもしれないがあまり記憶にない。



第37回礎道場は『宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み』

この本を読んで無性に法隆寺に行きたくなった。

床がきしむ音、柱の曲がり具合、梁の組まれ方など肌で感じてみたい。

改修工事というのは、新しいものを作るのとは根本的に違う。解体のプロセスがもっとも難しい。一つ一つバラバラにしながら、設計図を書いていく。一つ一つの寸法を測定すると同時に再利用可能かどうかを見極める。その上で新たな組み立て工法を検討する。まっさらで作る方がよほど簡単のように感じる。歴史的建造物を復元するというのはそれほどまでに重厚な事業なのだと感じた。

珠玉の言葉に埋め尽くされている:
●人組は人の心組 
●俺は労働者やないんや。仕事というのは事に仕えることや 事に仕えて意気に感ず 
●木と対話できないと大工になるな。 そんなことしたら木が泣きよります。
●教えると育てるで教育
●自分で考えなはれ体で覚える。優れた仕事を見て、それを盗む。口より先に手。

最近は「マニュアル優先」で「教えてくれなければ学べない」という風潮が主となった。そして、教え方も「優しく・分かりやすく」が重要とされ、プロ・玄人・職人的な仕事の仕方が否定・敬遠されがちだ。

そんな社会・仕事のあり方に一石を投じてくれている本のように感じた。若い社員が「仕事の本質・王道」という言葉を使いながらディスカッションしているのを聞いて、安どの気持ちが広がった。

新たな頂を極めるために

2012年1月30日

『下山の思想』(五木寛之 幻冬舎新書)を読んだ。秀逸なエッセイだった。

下山というと何かしらネガティブな響きに感じるが、筆者は決してそれを意図しているわけではない。それどころか前向きな、静かなエネルギーのようなものを感じた。

筆者は「登山は、登る・頂上に立つ・下るという3つの行為があって初めて成立する」と書いており、下山無き登山はないと言っている。

「下る」ことは決して簡単なことではなく、しっかり足元を見つめて、油断無きように下らないと転げ落ちてしまうという表現はすごく的を得ている。一方で下山の際には登るときとは全く違う景色を見ることができるとも言っている。足元に広がる景色は登っている時には気付かなかったような壮大さや美しさに満ちているだろう。

筆者は、安全に下山が完了して初めて「新たな頂上」を目指す準備に入ることができると言っている。この本では、次の目指すべき山の話は主題になっていない。むしろ、「どんな山を目指すのか」を我々に考えさせようとしているような気さえした。

最近の五木寛之の本は「死・終焉」のようなテーマが前面に出ているから、ついつい後ろ向きなイメージを持ってしまう。僕もそのひとりだった。たしかに、厭世的な匂いを感じないではないが、少なくとも自暴自棄的ではないように思う。

小さな山のてっぺんに立って、いつまでもお山の大将でいても仕方がない。もっと高い・美しい頂が至る所にある。それならば、これまでの来し方を一旦整理して、進化した形で次を目指そう。「過去の成功体験にとらわれず」というのは、ある種の「下山の思想」かもしれないと思う。「成功体験を捨てろ」と言われても、何かを否定されているようでなかなかできない。でも、下山の思想は何かを無理するものではない。上り・下りというごく自然な一連の繋がりなのである。

上って下ったから、今度はまた新たな頂上目指して上る。極めて自然体だ。持続力のある、静的なエネルギーをそこに感じるのである。

25歳の俺

2012年1月28日

今から25年前リクルートは大学別に入社案内を作っていた。大学のOBを10人程度集めた「大学専用パンフレット」だ。大阪大学向けの冊子に入社3年目の僕が登場している。

そんなパンフレットがふと出てきた。

若い!!細い!!

当時は入社3年目。アメリカ駐在も2年目に入り慣れてきた頃だった。

当時の抱負、ビジョンとして「グローバル人材採用事業」について触れている。あの頃始めた「留学生採用事業」は人材業界の中では先駆者的存在だった。リクルートの算盤にあうビックビジネスにはならなかったかが、確実に浸透した。

あれから25年経った今、人材業界は本格的に「グローバル化」を最大テーマに掲げ始めた。

時代は繰り返すのか、ただ進歩が無いだけなのか。

いや、これからが本当の勝負なのだろう。

学生に向けた25歳の自分のメッセージを読みながら、初心に帰る。気合を入れ直した。

(余談だが、当時からマラソン完走を意識している。今は100キロウォークを目指している。本当に変わらないな・・・・・・)

変革に身をおくことで、自分が変われる

2012年1月27日

自己変革しなくてはいけない、行動を変えろ、意識を・・・・・・・

言われることはよく分かるが、簡単じゃない。本を読んで「変わらなきゃ」と自分に言い聞かせるけれど、長続きしない。セミナーに出てある種の興奮状態になるけれど、それも数日経てば熱は冷めてくる。

難しいからこそ、自己啓発本やセミナーが流行るんだ。誰もが簡単に出来ることなら本もセミナーも無いのだ。

そう開き直ってしまえば、深刻に考えることは無い。自分ひとりで「変われない自分」を嘆いたり、卑下する必要も無い。

変化している組織、環境に身をおけばいいのだ。その空気の中で生活すればいい。そうしたら自然と変われる。変わりたくないと思って、ずっと息を止めていたら死んでしまうから、否が応でも空気を吸うことになる。最初拒否反応が出ても、次第に慣れてくるものだ。

他力本願のように聞こえるが、「他人の力を使う」「環境要因を使う」ことは決して悪くない。結果として自己変革できるならば「他力活用大歓迎」だ。

今僕の目の前に大きな変革のチャンスが巡ってきた。50を目の前にしてこれで新たな自己変革にチャレンジできる。もちろん不安もあるし、よく見えないこともある。それでも、その先にあるものが「美しき頂」であることは充分に知っている。ポジティブに進めればこんなにやりがいのあることは無い。環境要因を自分の中に取り込んで、楽しみながら自己変革しよう。

自然体で自己変革

矛盾する言葉のようだけれど、出来そうな気がする。いや、自然体で無ければ自己変革は出来ないのかもしれない。きっとそうだ。楽しみになってきた。

経営者に求められること ~~判断と決断~~

2012年1月26日

定例の取締役会で大きな学びがあった。(役員会で「学んだ」なんて言っているようじゃ経営者失格かもしれないが・・・・・・)

「決断」

僕はやはり決断が遅いのか。自分では決してそうは思わないけれど・・・・・・・その指摘に反発したい自分がいる。

それでもいろいろ考えてみた。そしたらふと気がついた。

僕がしているのは「決断ではなく判断」だ。

その判断力はかなり自信があるし、スピードも早いと思う、ただ決断していないのだ。

決断とは「決めて断つ」こと。

やらないことを決める、退路を断つ、甘えを断つ、断たなきゃいけないことはたくさんある。

考えているうちは「判断」に過ぎない。

行動に移すためには「決断」だ。

今日は決断の日だ。

原発事故を考える視点

2012年1月25日

テレビのニュースが「増税論議」一色になってきた。2ヶ月ほど前までは毎日のように原発事故関連だった。どこの町で放射線が○○シーベルト、××ベクレル検出されたとか、お米や野菜が汚染されているとか、いろんな数字が飛び交っていた。(情けない話だが、僕は未だにシーベルトとベクレルの違いがよく分かっていない・・・・・・・・放射線と放射能の違いも説明できない・・・・・・)

それがどうだろうか、年末に政府が「自己収束宣言」を出したら、途端に注目度が格段に下がった。もちろん、やたらに細かな事象を取り上げて「不安」を煽らないでもらいたいが、「これからどうなるの?」という問題に対して、冷静にかつ客観的に問題を分析・解説・提案してもらいたいと思う。マスコミの役割はここにある。

田坂広志さんの『官邸から見た原発事故の真実 これから始まる真の危機』(光文社新書)を読んだ。科学的な解説や、政治的な思惑の極めて薄い冷静・客観的な本だと思う。


原発問題はともするとイデオロギー・政治対立に変化し、感情的な議論が先行する傾向にある。それを利用しようとする政治勢力もある。

今夏の電力問題に向けて原発再稼働を巡った議論が起こることは容易に予想できる。その時に自分はどういう意見を持てるか、選挙になったらどう判断するか。

マスコミの作り出すムードに流されない自分でありたい。

街の人のありがたさを感じた朝

2012年1月24日

久しぶりに雪が積もった。大した量ではないけれど、歩くときには要注意だった。念のためにスニーカーにしてきた。

朝6時に家を出る。近所の人達が各々自分の家の前の雪を片付けている。車が通る所はすでに溶けていたりするが、歩道は雪が凍っている。

まだ暗いうちから雪片付けをしている人に「おはようございます、ありがとうございます!!」と挨拶をしながら出勤した。

すると「気をつけてくださいね!!」と声を返してくれた。

寒いし、暗いし、足元がおぼつかない朝なのに、とても清々しい気持ちになった。

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